Ain't No Mountain High Enoughについて3

10月になったので、サイトのデザインも変えてみました。
あわせてTOPの写真も少し入れ替えてみました。
これから少しずつ秋も深まっていきますからね。

さて「Ain't No Mountain High Enoughはゴスペルか?」という
テーマを昨日からお伝えしてますが、案外、ご意見が二分化しますね。

少し上の年齢層の方々は、Marvin GayeやDiana Rossを知ってて、
もともとゴスペルと思ってない、というご意見が大半です。
でも50代以下の層は、映画「天使にラヴソングを2」や、ゴスペル
コンサートの定番で歌われているのに慣れてて、「もはや何の違和感
もなくゴスペルと思ってますけど」という方が少し多めです。

でも、今回あえてそこに疑問をずっと感じてて、わざわざこのお話を
2日間もさせていただいてます。

ということで、もう一度歌詞をご覧いただいて、確認してみたいと存じます。


もしあなたが私を必要としているなら、私を呼んで(電話して)。
If you need me, call me

あなたがどこにいたってかまわない。どれだけ遠くてもかまわない。心配しないで。
No matter where you are. No matter how far. Don't worry baby

私の名前を呼んで。私はそこに急いでいくから(いるから)。
Just call my name. I'll be there in a hurry.
              

心配しなくてもいいの。
You don't have to worry

(登るのに)高すぎる山なんてないから、(降りるのに)低すぎる谷なんてないから
Cause baby, there ain't no mountain high enough. Ain't no valley low enough
     
(幅が)広すぎる川なんてないから、私があなたのところに行くのを妨げるものなんてないの
Ain't no river wide enough, to keep me from getting to you, babe


あの日を思い出して。 私があなたを自由にしたあの日。
Remember the day, I set you free

私はあなたに、いつだって最愛の人だ、って言ったよね、ダーリン。
I told you, you could always count on me darling

あの日から、私は誓った
From that day on, I made a vow.
             
あなたが私をほしい時は、どんなことをしてでも、どうにかして、私はそこにいくから(いるから)
I'll be there when you want me, someway, somehow

(意訳:y.shinshi)



いかがですか?

歌詞は、基本的にYouとIのラヴソングです。
高い山でも広い川でも乗り越えて、あなたに会いに行く愛を
歌っているのです。

ところが、ゴスペルの方々に伺うと、ここから拡大解釈して、
「実は『you』は『God』だと読み替えて歌っているのですよ」とおっしゃいます。
「そうすると立派なゴスペルなんです」と。
なるほど、そういう解釈もあるのか、と最初は思ってました。

でも実は、このあと後半の歌詞で、さらに下記のくだりがあるんですよ。


もしあなたがトラブルにあったら、
If you're ever in trouble

私は そこに(かけつけて)2人でいるから。
I'll be there on the double




「おお!?」と思いません?

もしyouがGodだとしたら、こんなこと言えますか?
いえいえ、なんとおこがましいこと。

Godがトラブルに逢ったら、私がかけつけて、2人で一緒にいましょうなんて。
私たちがそんな偉そうなこと、とても言えるはずがありません。

そもそも、Godはトラブルなんて、ものともしない存在ですから。
God自身がトラブルを解決できます。

それにGodは私だけのものではなく、みんなのものですから。
2人でいましょう、なんて恋人のように独占するようなことを言うのは、
ちょっと不自然と思いませんか?

むしろこの話、逆ならすんなり納得できます。つまり、
「私がどんなトラブルにあっても、Godがかけつけてくれるから」と。

ということで、これ以上かみついて、さらに異論を唱え続けると、
いろいろ議論が巻き起こっても困るので、そろそろこの辺でやめて
おとなしくします。

ま、ひとつ確かなのは、作詞/作曲者はゴスペルとしてではなく、
ラヴソングとして作ったことです。

でも、この曲はライブハウスや普通のコンサートで歌うことについては、
盛り上がって、とてもよいと思います。
でも、もし教会で「ゴスペル」として歌うなら、歌詞的に「本当に
ゴスペルですか?これは」と個人的には物申すかもしれません、
今後も。

あ、誤解のないように最後にお伝えすると、この曲は歌うのは楽しいので、
個人的には好きですよ。だからライブではやりますよ。
※さんざん言っといて何ですが(笑)。


ということで、最後にゴスペルクワイアがこの曲を歌っている映像を、2つほど
ご紹介しておきます。





みんなで歌うこと自体は、楽しいことですからね。


by Shinshi


PS:
しかし「Ain't No Mountain High Enough」といいつつ
今、日本では3000m級の御嶽山が、大変なことになっていますね。
山登りも本当に気をつけなくてはと思います。

私も富士山に3度ほど登ったりと、意外と火山に登っているのですが、
「今、噴火したらどうしよう」なんて考えたこと、これまで一度も
なかったです。とても他人事とは思えず...です。
高い山でも、低い山でも、いろいろ下調べして、注意を怠らないように
しないといけませんね。

まさに、Ain't No Mountain "Careful" Enoughです。



コメント
name.. :記憶
e-mail..

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
RSS