「守・破・離(しゅはり)」

皆さんは「守破離(しゅはり)」という言葉をご存じですか?

よく茶道・華道・武道などで使われる言葉で、
ものごとを会得していく過程を指してます。

茶道・華道など新しく何かの「道」を始めるときは、
まず師匠の教えに従って「守る」ことから始めます。

最初は師匠の言われた通りにやれるように、お作法を習い、
きっちり練習することが重要です。
ただ、残念ながら「道」を極めきれなかった大半の人は、
このステップでだいたい終わります。

しかし教えられたことがきっちりできるようになってくると、
いよいよその作法そのものが、本当に最適解かどうかを見極め始め、
師匠の型を「破る」というプロセスが出てきます。
こうなると、師匠の域に近づきつつあります。
そして自分の型を少しずつ形成していきます。

時間をかけて、徐々に自分の型がしっかり固まってきたところで、
師匠の型から「離れ」ていき、新たな道(派)を生み出します。

この一連のプロセスを「守・破・離」といいます。

これ、実は音楽でもあてはまるんですよ。

たとえば、新曲を1曲覚えるとき、最初はまず
原曲を聞いてそのメロディーの通りに覚えてみる。

そして曲に慣れてしっかりできるようになると、いろいろな要素が
欲しくなって少しずつ破ってみる(いわゆるアレンジの段階です)。

そして最後は自分のオリジナルの型にするために、
原曲から「離れていく」ということをします。
まさに、ものごとの「道」を会得するプロセスそのものを短期間で経験します。

さて、私たちAJCも今週から新しい曲を始めます。
まずは原曲を「守る」ところから入ります。
きちんと歌えるようになる前提で、まずは
完成を目指します。

かなり歌いこんできたら「破る」プロセスも
必要かもしれません。
お客様もいつも同じ歌を聴き慣れてきたら、
飽きてきます。
「へえ、この曲こんな風に歌うんだ」というように
お客様に面白さを感じていただけるようになるためには、
時に「破」も必要となるでしょう。

そしてその中から、良いものに仕上がってきたところで、
「離」が出てくると思います。

私たちAJCもまだまだ「守」で精一杯のところが
ありますが、徐々にレベルアップして「破」の
段階まで上げていきたいと思います。

まだまだ進化しますよ、AJC。

by Shinshi



PS.ここ2週間、平日は日付が変わってから帰宅する毎日です。
わたしもこの生活から「破」をして、早いとこ「離」をしないと(笑)



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2014年04月24日
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