Down by the Riversideについて(コラムその8)

先週は毎日canacanaさんのキラキラした
素敵なブログで、とても新鮮な文章が
展開されて、楽しい雰囲気をお届けいただきました。

そんな中、本日は一週間ぶりに私めが書いております(華がなくてすみません)。

さて皆さんは「Down by the Riverside」という曲をご存じですか?
ゴスペルの中でも伝統的な曲の一つです。

次回、銀座教会のイベントでJean Paul Fuzzy with Friendsさん
と共演させていただく際に、私たちもこの曲を歌います。

この曲は今までお伝えしてきたようなコンテンポラリ系とは違い、
ルーツは古い曲です。

現存する書でもっとも古いのは、1918年にシカゴの会社から
出版された「Plantation Melodies: A Collection of Modern,
Popular and Old-time Negro-Songs of the Southland」
という本で、ここに既に今の歌詞・メロディーが載ってます。
(出典:wikipedia・USA版)

カンタンに直訳すると「アメリカ南部地方の有名な伝統的黒人ソング集」
とでもいったところですね。
じゃ、いつ頃からこの曲は歌われ始めているのでしょう?

調べてみたところ、アメリカがまだ開拓途上だった19世紀に、
黒人奴隷のワークソングとして始まったのが、キッカケだったそうです。
毎日続く過酷な労働から、歌を歌うことで、少しでも精神的に開放
されようとする、そんな黒人たちの思いがこの歌にこめられていたの
だと察します。

そして、このメロディがそのままに、歌詞が少しずつ変化し、
19世紀後半の南北戦争の時には、すでに「もう戦争はたくさんだ」
という意味から、この曲が黒人のみならず白人にも広く歌われて
いた、と言われています。

歌詞の中で連呼される「Ain't gonna study war no mo」と
いうのは、そんな意味もこめられています。

次回は、歌詞のことについて、もう少し深ぼりしていきたいと
思います。

by Shinshi


PS:
私も先週15日(火)以降、毎日残業で終電帰りでしたが、
黒人たちの「過酷な労働」に比べれば、全くたいしたことではない
かもしれません(笑)。
でも、辛いときに歌を歌うと少し救われる、
という気持ち、なんとなくわかります。

いや、まだまだ辛い目に合わないと、本当の歌の良さがわかってこない
かもしれませんね。

※できれば辛い目にあわず、楽しい時間が多い方が
 ありがたいですが。



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