「心で歌う」ということ

年末年始で少し余裕のある時に、AJC/AGCのステージ映像を
何度か見返していて、気づいたことがあります。

それはお一人お一人が「ゴスペルを誰のために歌っているのか」が
歌う姿でわかるのです。

いまAJC/AGCの中では、大きく分けて3つのSTEPがあると思ってます。

STEP1:自分が歌うことで精一杯の方

STEP2:自分が歌うのが楽しいという方

STEP3:お客様に歌うことの楽しさを伝えようと歌っている方
  (または「誰かのために歌っている」という方)


もちろんSTEPが上がるほど、レベルが高いことになります。

STEP1~2は、自分の領域を出ていないのです。
でもSTEP3になって初めて、他の人へ伝えることができているのです。

よく社会人になったばかりの新人にも話すのですが、成長の過程において、
「依存」→「自立」→「(他の人との)共存」というSTEPを踏むという話を
するのですが、ゴスペルもまさにこれに当てはまるな、ということに
気づきました。

でも、さらにその先にもSTEPがあると考えてます。

毎回ステージが終わるたびに感じるのですが、会場にお越しいただいたお客様から
「良かったよ」と言っていただくのはありがたいのですが、実は目指しているのは
もっと高いところなのです。


それは、私たちの歌を聴いて、

・お客様が感動すること

・誰かにAJC/AGCのことを伝えたくなること

・お客様が「自分も歌ってみたい」と思うこと

・(来られなかったお客様が)映像を見ただけでも「このクワイアを生で見たい、
 聴いてみたい」と思っていただけること

だと考えています。


この中で一番難しいのは、「お客様が感動すること」です。

みなさんもプロのミュージシャンのライブや、ミュージカル、他のゴスペル
クワイアのステージなどをご覧になったことがあると思いますが、感動した
ことはありませんか?

私はめったに感動しないタイプですが、数年に1度は、涙を流すほど
感動するステージに出会うことがあります。心で何かを感じるステージです。
そんなステージを見ると、誰かに伝えたくなります。
そして、自分もこんなステージをやってみたい、と刺激をうけます。


そんな感動するステージを、少なくとも私たちは目指したいと思います。

もちろん、かなりハードルは高いです。
でもAJC/AGCなら、いつの日か必ずそのレベルに到達できるのでは、
と信じています。


そのために、最後に一番大切なことを書き残しておこうと思います。

それは「ゴスペルは心で歌う」ということです。

これは、過去のステージ前の練習などで、メンバーに何度かお話したことが
あるのですが、歌詞をしっかり感じとった上で、そして誰かを(お客様を)
思う気持ちになることで、そして神様を思う気持ちになることで、心の底から
歌うことができれば、人の心を動かすこと、感動していただくことができる、と考えています。
これは、私だけではなくて、私の過去の師たちからも同じ教えを賜ってきました。

ちょっと難しいお話かもしれませんが、そんな高いレベルに達することが
できるように、日々私たちも精進していきたいと存じます。


by Shinshi



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