What a Friend We Have In Jesus2(コラムその9-2)

世の中はすっかりGWです。
暖かいを通り越して暑いくらいの陽気で、お出かけ日和です。

さて、昨日ふれた「What a Friend We Have In Jesus」という
いわゆる「いつくしみ深き」の作者についてのエピソードを
ご紹介します。

この歌詞を作ったのはアイルランド人のジョセフ・スクライヴェン(1819-86)です。

彼はダブリンの大学を卒業し、23歳の時に女性と恋に落ち、
順調に愛をはぐくんで、25歳に婚約をします。
しかし、いよいよ結婚式が迫った前日、なんと目の前で婚約者で
ある彼女が溺れて命を落としてしまいます。
彼はそれは深い悲しみに包まれます。

失意の彼は、アイルランドを去ってカナダに渡り、教師になります。
そこで恵まれないお年寄り・未亡人・貧しい人などに献身的に支援し、
地域の人からの信頼を得るようになります。

そして30代後半の頃に、支援を通じて知り合ったエリザという女性と
再び恋に落ちるようになります。
そして3年の時が過ぎ、2人はようやく婚約します。

しかし、婚約と同時に彼女は少しずつ病魔に襲われていきます。
運命とは残酷なもので、彼女の病魔は進行していき、ついに命を
落としてしまいます。
あろうことかスクライヴェンは再び婚約者を結婚目前で亡くして
しまったのです。
失意の彼は悲しみに暮れます。

さらに彼にはこの時、重い病気の母親がいました。
このような状況の自分を案じている故郷の母親を心配させては
いけない、と彼は母に元気づける詩をささげます。

それがこの「What a Friend We Have In Jesus」なのです。

こんな辛い状況の中でも、それでも「Everything to God in prayer」
祈りとともに運命を神にゆだねる、というそのけなげな彼のメッセージは、
きっと母親の心に響いていたことでしょう。

本人はこの詩を他人に見せる気はなかったようですが、
偶然見つけた友人が感動し、少しずつ世間に広まっていき、
チャールス・コンバースの「ellie」という曲(1868)に
詩がぴったりだったため、一気に広まったと言われてます。

そして晩年、彼は病気がちとなり、療養中に祈りに出るために
散歩に出かけた湖畔で、あろうことか溺死してしまいます。
最初の婚約者と同じように。。。

というのが、この曲にまつわるエピソードの一つです。
そんなエピソードに思いをはせつつ、歌詞を見ると、
また違って見えてくると思います。

歌詞を理解した上で、その思いを歌にこめられたら、
と思います。

by Shinshi


PS:
私ことですが・・・
実はGW期間の本日3日から明日にかけて徹夜での仕事が決定しました(苦笑)。
最初は「世の人は楽しいGWなのに、なぜ・・・」と考えそうでしたが、
この作者の悲しみに比べて、なんとまだ私は恵まれていることか、
と思い直している次第です。
自分がちょっと徹夜することで、世の中のお役に立てることが
あるだけでも幸せだと思って、頑張りたいと存じます。

なので、明日はブログをお休みするかもしれません。



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