Michael Row the Boat Ashore その2

誰でも知っている曲、Michael Row the Boat Ashore(こげよマイケル)。
マイケルは、なぜボートをこがなくてはいけなかったのでしょうか、
という話で、昨夜途中で終わってました。

ちょっと歌詞を見てみましょう。


Michael, row the boat ashore, Halleluja
Michael, row the boat ashore, Halleluja.

マイケル、ボートをこいで行くんだ

Sister help to trim the sail, Halleluja
Sister help to trim the sail, Halleluja.

シスターがかじ取りを手伝ってくれるよ

Jordan's river is deep and wide, Halleluja
Meet my mother on the other side, Halleluja.

ヨルダン川は深くて広い 
向こう岸にいる母さんに会うんだ 

Jordan's river is chilly and cold, Halleluja
Chills the body but not the soul, Halleluja.

ヨルダン川はひんやり冷たい 
体は冷えたとしても、魂は熱い

Michael, row the boat ashore, Halleluja
Michael, row the boat ashore, Halleluja

(略)



ハレルヤが何度も出てきますね。
ゴスペル、と言われれば納得できますね。

ということで、背景を少しお話すると、この曲は19世紀に
アフリカから連れてこられた黒人奴隷が歌っていたのが始まりです。
南北戦争の頃にはすでに広まり、1860年代には既に楽譜として
起こされています。

南部の黒人奴隷は、日々休みもなく想像を絶する過酷な労働を強いら
れていました。こんな過酷な状況から逃げ出したい、川を渡って約束の
地、安住の地に渡って、向こう岸で母親に会う自由を手に入れるんだ、
という歌詞が、彼らが日々の辛さから解放されたいという希望となって
歌にこめられています。

「辛い状況から逃げ出したい」「希望を見出したい」「自由を手に入れたい」
という気持ち。
普遍的なメッセージではないかな、と思います。

当時の黒人奴隷の方々に比べれば、現代はとても恵まれていると思いますが、
それでも、辛い状況だからこそ、歌って救われたいというのは、今でも変わら
ないのではと思います。

この曲は1950年代にフォークソングとして広まり、
ピート・シーガー、ザ・ハイウェイメン、ブラザーズ・フォー、
ハリーベラフォンテなどが歌って有名になり、1970年代以降は
教科書にまで乗るような古典的な曲として扱われるようになります。

私もこの曲は物心がついた時には知っておりましたが、歌詞の意味を
知ったのは、学生の時でした。

おっと、遅くなったので今日はこの辺で。

by Shinshi



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