People Get Ready/The Impressions

ゴスペルに触れたことのある方ならば、たぶん一度は通るで
あろう曲「People Get Ready」。みなさんご存じですか?
この曲を歌われるクワイアさん、本当に多いですよね。

1965年にThe Impressionsによって発表されたこの曲は、
当時の黒人の公民権運動とあいまって広まり、長きにわた
って、ただのSoulにとどまらず、教会でもゴスペルソング
としてまで歌い継がれている曲です。

作詞・作曲はあのカーティス・メイフィールド(Curtis
Mayfield)です。本人もゴスペルソングとしてよりも、
シンプルに神を感じて作ったという当時のインタビューが
残ってますね。

〇People Get Ready/The Impressions(1965)



歌詞の冒頭をみてみると



People get ready, there's a train comin'
みんな、準備はできたかい、列車が来るよ。

You don't need no baggage, you just get on board
荷物なんか必要ないよ、乗るだけでいいんだ。

All you need is faith to hear the diesels hummin'
必要なのは信じる心、ディーゼルの音が聞こえるのを。

You don't need no ticket,you just thank the lord
きっぷなんかいらない、ただ神に感謝するだけさ。

(訳:by Shinshi)



歌詞の中でいう「列車に乗ること」の意味を少し解説しますと、
列車に乗ってワシントンDCに行き、公民権運動(人権を主張する
こと)に参加する、ということになります。

当時「Get on the Bus」というスローガンがあったんですね。
つまりワシントン行きのバスに乗って公民権運動に参加しよう、
というわかりやすいメッセージです。この歌詞もこれに通じる
ものがあります。

当時は、まだアメリカでの人種差別は今よりもかなりひどいもの
でしたから、この曲の中に「みんなで行動を起こして、自分たち
の人権を勝ち取ろう。神さまがついているさ」という、とても
前向きなメッセージが読み取れます。

この曲、その後いろいろなミュージシャンにカバーされてます。
アレサ・フランクリン、アル・グリーン、ロッド・スチュアートなど。

でも、今日は私が一度ライブで生で聴いてみて、鳥肌が立った
Take6のVerをご紹介します。

〇People Get Ready/Take6


おしゃれでJazzyなアレンジ、そしてコーラスワークが本当に
素晴らしい人たちですね。

では今日はこの辺で。
明日も続きがございます。


by Shinshi


PS:
昨日は暖かい日でしたね。春が近づいている気がします。



コメント
name.. :記憶
e-mail..

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
RSS