ステージの演出について

昨日、テナーのYasuokaさんが出演されたオペラ『運命の力(ヴェルディ)』を拝見してきました。
※AJCのTomizawaさん、Hinoさん、Shigetaさんとご一緒でした。

主役・脇役(主要なキャスト)そして指揮者は皆さん東京芸大卒など一流(プロ)の方々で、合唱・オーケストラは区民の方々が中心とのことです。

でも、全編イタリア語の歌詞で、3時間あまりの長い演劇を、当然ながら歌手のみなさんは、歌詞(セリフ)など一切見ることなく、さらに表情をつけて、演技までしっかりされる訳ですから、当然ながら、凡人にはできない業であります。

さらにオーケストラと歌の合わせもあり、一つのオペラとして完成に至るまでは、とても長い年月がかかり、大変なことだったとお察しします。

そして今回私が注目したのは、ステージの演出です。
※演劇のストーリーそっちのけで、そればかりを見てました。

もちろんステージ上にいらっしゃる歌手の一人一人の力量にもよるところは大きいのですが、衣装・舞台(道具)・出演者の表現指導・演出、これはものすごく大事な要素です。

今日の演出・指導の方は、この点がとても優れていたと感じました。
※同じことを、以前、別の市民ミュージカルを拝見した時にも思いました。

どんなに出演者にいい人が出ていても、演出がイマイチならステージが台無しなんです。
逆に出演者が難しい状態でも、プロデューサーの腕がしっかりしていれば、かなりいいステージに持ってくることができるのです。
これはゴスペルにも通じるところがあると存じます。

先月のSummer Gospelでもそうでしたが、今回は私たちもある程度演出・プロデュースに力を入れてみました。

プロジェクタの背景(歌詞・風景)、出演された方々の躍動感、パフォーマンス(振り付け)などなど、お客様に少しでも楽しんでいただけるにはどうすればよいか、を考えました。
結果、今までの中でもっとも良いパフォーマンスができたと、映像を振り返って、多少なりとも実感があります。

でも近日は、もっと成長できる部分、いわゆる「伸びしろ」があるなと個人的には感じてます。
今日のオペラもしかり、最近見た某海外アーティストのライブでもしかりなのですが、結局、見た人が「また見に来たい」と思うかどうかが、ライブのすべてなのです。
そんな仕掛けを真剣にしてますか、ということです(これは、自問自答してます)。

お客様に「付き合いだから仕方なく来てる」と言われるようだと、「次も来て」と言っても来てもらえないのだと思います。

目の肥えたお客様に、どう飽きずに「また来たい」と思ってもらえるのか。これは課題です。

私たちも歌のレベルアップはもちろん、パフォーマンス・演出の力を
まだまだ磨いていく必要があると感じました。

秋・冬に向けて、進化しつづけていきたいと存じます。

by Shinshi


PS:
なんて、えらそうなこと言ってますが、結局は私自身がもっと勉強しなくてはいけないんだ、と本当は反省(痛感)してます。
まだまだプロデュースの力を上げていかないと。

なので、まずは服を「プロデューサー巻き」にするところから始めてみようかと思います(笑)。



コメント
[2] Y.Shinshi | 2014/08/06 22:17
青さん

お疲れ様です。
貴重なコメントありがとうございます。
おほめに預かり光栄です。

そしていつも私たちを温かく見守っていただき有難うございます。
(カメラのファインダーを通してが多いと存じますが)

そうなんです。
おっしゃる通りなんです。
演出って奥が深いと改めて感じました。
※他人のステージでですが(笑)。

今回SummerGospelでも、AJC全員のお客様へ「魅せる」という意識が、
大きなポイントだったと感じております。

プロジェクタ演出も、製作者4名のコンテンツ作りの努力と、
操作のHinoさんの切り替えタイミングが合ってこそ、
初めて成立する演出でした。

でも、まだAJCはやれると思うのです、個人的にですが。
これからも、いろいろなステージを研究してまいります。
少しでも取り入れられることがあれば、どんどん吸収していこうと
思いますので、引き続きご支援よろしくお願いいたします。
[1] 青 | 2014/08/06 16:28
サマーゴスペルのプロジェクター演出はとてもよかったです。舞台で1番重要なのが演出だと言うお話。まったくもって同感です。
いやいや、私も人前でライブ演奏をする1人として痛感しています。けれど、何よりAJCのみなさんの笑顔から客席へ楽しさが伝わってきたのがとってもよかったです。
これは「お稽古の発表」じゃないなと。。歌で人を元気づける、勇気づける、鼓舞させるものになってきたと思います。いろんな舞台、ライブを観ていると、アイデアが秀逸なら、お金はさしてかからないと実感しています。AJCも次のステージに行っちゃってください!そして、ライブでまたワクワクさせてください。陰ながら応援しています。
name.. :記憶
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