追悼:プリンス(Prince)について 2

FMやAMでは、連日のようにプリンスの特集が番組の中で紹介されてます。
アメリカでは、CNNで大統領選よりも優先して番組が組まれたほどです。
USA国内の各地で、彼を悼むパープルな光のイルミネーションが飾られて
いるようです。

世の中できっと彼のヒット曲が流れていると思うので、あえてこのサイトでは
違ったアプローチでご紹介したいと思います。

前日ちらっと触れましたが、実はプリンスにもゴスペル的なアプローチを
した曲があります。
2001年に発表された「Rainbow Children」がそれです。

一時期、プリンス(Prince)というアーティスト名をやめて、ロゴマークみたいなもので
活動していた時期もあったのですが、再びプリンスとして再出発した時期に出した作品で、
音楽としては、ジャズの要素が強いのですが、歌詞の内容はスピリチュアルな内容に仕上がってます。

著作権管理が厳しくて、youtube上になかなか良い曲の映像がないのですが、
たとえばこんな感じのJazzyな曲が多いのです。



印象深いのは、Everywhereという曲の中で、神さまの全知全能に触れています。



There's a place I want to go
行きたかった場所がある。

Where the milk and honey flow
そこにはミルクとはちみつが流れていて

Without God, it wasn't there
神様がいなかったら、そこは存在しなかっただろう

Now I feel it everywhere
私はそれをいたるところでいま感じている。

(訳:Shinshi)



プリンスといえば妖艶な感じなアーティストイメージでしたが、
このあたりの作風から、少し変わった印象を受けました。

彼がこの後、2000年代に再び復活して、数々のグラミー賞を受賞していきます。
これまでの妖しい世界から精神的な世界へ、騒然・雑然の世界から静寂の世界へと
プリンスが変貌を魅せた、まさにRainbowな彼の七色の色彩をかいま見た気がします。

彼は相当な「多作」家だったので、きっとこれから未発表テイクが次々と発表されることでしょう。
ボツになった曲が1000曲以上もあるらしく、アルバムも5枚くらいレコーディング後に発表直前で
リリース中止になったりしてます。

ひょっとしたら、ゴスペルな作品がまだまだ出てくるかもしれませんね。
いつの日か、私たちが歌うスタンダードなゴスペル曲が出ればいいな、
と思います。

Prince Roger Nelson氏のご冥福を祈ります。


by Shinshi



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